小麦粉と砂糖と、ミルクを混ぜたら

小瀧望くんがすきな人の日常ゴト

小瀧くんをすきになって、わたし、10kg痩せました!

 

 

タイトルはいつか言ってみたかったセリフ。タイトル通り、ダイエット記事です。

身長154cmの人間のうまれかわり。

 

小瀧くんにズドーンと心を鷲掴みにされて沼に落とされたX年前冬。わたしは当時まだ大学2年生でした。当時の体重おおよそ55kg。わたしのMax体重は62kgでその年の夏に53kgを記録したこともあり、当時の自分の認識は「わたしは痩せた」でした。

だがしかし、当時の関ジュというものは、松竹座という格子なき牢獄におり、ヲタクもまた同じでした。松竹座に通うようになったわたしは焦ります。「まわりの小瀧担は、綺麗なお姉さんばかりだ」ということに…。

中高生のファンがいっぱいいる今では考えられないかもしれませんが(いや今もその片鱗はあるけれど)小瀧担というのは、綺麗なお姉さんがなるものだったんです。いやまじで当時は本当に。小瀧くんのうちわを持っているのは、みーんな綺麗なお姉さん。途端に、恥ずかしくなったわたし。(わたしも彼から見ると、じゅうーぶんにお姉さんなのですが…)

そして決意するのです。痩せよう、と。

 

そこからX年かけて、今のわたしは最低体重45.1kgになりました。

 

よく、どうやって痩せたの?って聞かれるのですが、まず「現場前の強制食事制限」

昔はお菓子を断っていました。今は完全な糖質制限ダイエットをしています。今日からダイエット!って決めたら、糖質は一切摂りません。

その次に「運動」。わたしは運動がだいっきらいなのですが、まず昔は駅からバスにのって通学していたのをやめて学校まで歩くようにしていました。就職してからは、自転車通勤したり転勤したら職場まで歩くようになったり…あとはお買い物に行くのに自転車を使わないとか、ウインドーショッピングに行くようにするとか、そんな些細なことばっかりです。ジムに通っていたこともありましたが結局わたしは自分の生活の中に些細な運動を取り込むことしか続かないと分かったので、今は少しのお片付けやお掃除をまめにやるように心がけて運動しようとしています。

 

正直、これをしたから痩せた!というのはありません。痩せていったペースも、コツを掴んだ去年はズトンと痩せましたが、それまでは1年1キロとかゆるゆると痩せていった感じです。ね、つまんないでしょ?

でもね、1年1キロとか2キロでも、気づいたら10キロになってたんです。まさに塵も積もれば山となる。

1キロなんてすぐ変動するし、正直つまんないです。すぐに3キロとか痩せたら楽しいけれど、そんなことはなかなかなくて。だから、わたしは2人の自分を自分の中に飼うようにしています。

1人は飴をもったわたし。たとえば0.1kgでも減っていたら、大げさに自分をほめます。やった!よっしゃ!ってガッツポーズ。すごいすごい!昨日より0.1kg減ったよ!って。

もう1人は、鞭を持ったわたし。これはわたしがドエム(と言われている。認めてはいない)だからできる話なんだと思うんですけど。自分にずーっとデブス、このデブス。痩せろ。デブは公害、生きてる意味なんてない。死んでしまえ。デブ死ねって(昔いじめられていた時に言われたことを)永遠と唱える。もう精神崩壊しそうになります。生きてる価値がないからって死にたくなります。ほんとに。でもそれでも、この自分がいるからこそ、飴を持った自分が神のように思えてくる。

 

でもやっぱりいちばん痩せた原動力は、小瀧くんかな。

小瀧くんの前でうちわを持つにあたって、小瀧くんのファンの質を自分が落としたくないっていう気持ちが大きかった。狭いせまい松竹座。小瀧くんがあとで裏で、お前のヲタクにデブスおるよなって指さして笑われるのだけは嫌だった。とにかく、小瀧くんに恥ずかしい思いをしてほしくないっていう気持ちがいちばん大きかった。

昔のわたしは今以上に自分に自信がなくて、小瀧くんのうちわを持つことすらもう自分が恥ずかしくて、デブスな自分の顔にお化粧を施すのも、かわいいお洋服を着るのも恥ずかしくて、もう自分に自信がなさすぎて死にそうだった。

でも、小瀧くんと逢うたびに、小瀧くんがキラキラの魔法をかけてくれるから、少しだけ自分は世界一シアワセなんじゃないかって夢見てしまって。そしたら自分のことも少しずつ根本から愛せるようになって。そしたら正面から自分と向き合えるようになって、少しずつ痩せていって。痩せたらお洋服を選ぶのに入らないという恥ずかしい思いもしなくなったし、お化粧をしたりヘアメイクするのも、似合ってくるから楽しくなってきて、そしたら自信をもって小瀧くんのうちわを持てるようになって。そしたら自信を持って入った公演はまた世界が違って見えて。もっとキラキラした世界で。そしたらまたダイエットを頑張れて、そしたら痩せるからもっともっと前より自分に自信ができて…

松竹座にいた小瀧くんは、女の子に、女の子としての自信を与えてくれる王子様だった。そうわたしは思っています。彼がひとたび微笑んでくれたら、それだけで自分は世界の誰よりもしあわせなお姫様になったって錯覚を起こさせてくれる天才だった、と。

彼の魔法にかけられて、わたしは痩せました。そう思っています。

 

今はもうすっかり大人になって王様になった小瀧くんですが、そんな小瀧くんがどんどん成長しているのを見ていると、まだまだわたしもやれる!そう思わされます。なので今日からまたわたしはダイエットを再開します。いつまで続くのか分かんないけど、自分が納得できる体型になるまでやってみようと思っています。

 

 

わたしは太りはじめた思春期にちょうどデブス死ねといじめられて、自分の体型も顔ももうコンプレックスで仕方なかった。ほんとにほんとに変わりたいと思っていた。でも結局食べるのがすきで変われなかった。こういうひとってほんとに多くて。食べる楽しさもおいしさも、満たされる感覚も、わたし、すっごい分かるんです。食べるの今でも好きだし。

でも、標準体重になった今思うこと。

勉強でできないところがあれば繰り返し勉強するし、必死に暗記したりする。スポーツでできないところがあれば、出来るまで練習する。

それができるのに、なんで太ってるのに痩せようとしないの?と。過去の自分に本当に思っている。結局は甘えてるだけで、自分のデブスという毛布の上に胡坐かいて座ってただけだったんだと。コンプレックスって言ってる間に打破しようとしろよ!と。割と本気で10代の自分に怒っている。

もちろん、今の体型や顔に満足しているわけじゃない。もっともっとできると思っている。だから努力する。努力すればだいたいのことは何でもなるもんなんだなと実感してる。

それを教えてくれたのはまぎれもなく小瀧くんで、直接関与なんてなんにもしていないのに人をぐるっと180度変えてしまえるなんて、やっぱりアイドルってすごいなぁって、わたしは思うわけです。